平成生まれの妙技
こんにちは! ブログ担当のKです。今日は朝からよく晴れて暑かったので、はりきってTシャツ一枚で出社したのですが、昼過ぎからまさかの曇天。しかも、嵐のような風も吹いてきて、完全に服のチョイスを間違えてしまいました。肌寒くて、先ほどから水っ鼻が止まりません。
さて。先日とある日曜の昼下がりに、なんとなーくつけていたTVで『若者たちの主張』をテーマにした番組を目にしました。いわゆる『若者だってがんばってるんだぜ! そこんトコわかってよ、おじさん! おばさん!!』という番組だったのですが、モザイク姿で登場する”若者”の主張は、まぁ10代特有の青臭くて痛々しくも、すっぱくて甘いものばかり。見ていて、なんと言うんですかね。もう、のたうち回りたくなるような青春1000%な自己アピールなんですよね。しかし、きっと自分も10代の時はこんなだったに違いない…。そう想いと、余計に気恥ずかしくなります。
それはさておき、この番組。冒頭からなんだかんだと番組終了まで結局見てしまったのですが、途中特集されていたSNSの会話のやり取りに愕然としてしまいました。TwitterなどのSNSでの会話が紹介されるのですが、ほぼそこで交わされる言葉が皆目理解不能。もはや外国語レベルです。そうです。つまりはもう、わたしもすっかりオバサンに成り下がって、いわゆる『若者言葉』にまったくついていけなくなってしまったようです。
「鳥馬、フロリダ」「桶の千穂。あ、穴蔵の毒ペなくなってる!!」
さて、みなさん。これ、意味わかります? 昭和後期生まれの私には、まったくわかりませんでした。鳥馬? これは、ケンタウロス的な鳥と馬のキメラでしょうか。穴蔵のドクペ…?? まさか、地中に埋に埋めた劇薬が無くなったとか!? 聞きなれない会話を無理やり文字に起こしてみると、余計に訳が分かりません。しかし意味を知ると、意外と「なるほど~」と思わず感心してしまいます。
この文章、翻訳するとこのような意味になるそうです。
×鳥馬⇒とりま⇒とりあえず、まぁの意味
×フロリダ⇒風呂リダ⇒お風呂(に入ってくるから)離脱(会話を一時中断する)の意味
×桶の千穂⇒OK、では後ほど!の意味
×穴蔵⇒アナ(と雪の女王の)蔵⇒冷蔵庫
×毒ペ⇒ドクペ⇒ドクターペッパー(炭酸飲料水)の意味
つまり、
「とりあえずお風呂入ってくるから、返事あとでね」
「OK!では後ほど。あ! 冷蔵庫のドクタペッパーが無くなってる!?」
という、会話だったようです。意味を知ってからもう一度原文を見返してみると、もう素直になるほど~と感心しかありません。中でも特に感心したのは『フロリダ』。なんてことない意味でしたが、洒落がきいててちょっとオシャレな感じさえします。これこそ平成生まれの妙義。アッパレ!と言ってあげたいです。
他にも「イチキタ(一時帰宅)」や「ズッ友(ずっと友達)」など、基本は言葉の省略形が中心のようですが、そーいや私の若かりし頃にも似たような省略言葉が流行ってたっけ。
”チョベリバ(超Very Bad)””MK5(マジでキレる5秒前)””ホワイトキック(しらける)”
思い返すと、年代は違えどたいがい若者たちは言葉遊びが好きみたいですね。そうやって、新しい言葉が生まれてくるんですね~。今では当たり前のように使っている「ウザい」という言葉も、たしか私が高校生くらいに普及した言葉だったと思います。当時反抗期だった私は、よく母親にウザいと言っては「ウザいってどういう意味?」と聞き返されて、さらにウザい!! と腹を立てたものです。きっとそのうち、今度は私が娘に「どういう意味?」と聞き返して怒られるんだろうな~。